飲食店開業

飲食店に特化した、創業計画書の書き方・作り方・面談の完全マニュアル【飲食店開業】

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悩む人

「飲食店を開業したいけど、創業計画書ってどんなもの書けばいいの?」
「融資の面談に何を聞かれるんだろう?」

創業計画書は、飲食店を開業するにあたって非常に重要な書類です。銀行や金融機関からの融資を受ける際だけでなく、自分自身の事業計画を明確化にできます。

この記事では、

実際に飲食店を開業するために、日本政策金融公庫から1000万の借り入れを成功させた。飲食店のプロが解説します!
飲食店開業希望者向けに、創業計画書の書き方や、ポイントの解説、具体的な書き方の事例や面談時の質問事例も紹介します。

記事は長いですが、融資獲得率を高めるために、完璧な準備をしていきましょう。

まずは、創業計画書をダウンロードして準備してください。

創業計画書の無料フォーマット:ダウンロードページはこちら➤ 創業計画書:Excel |日本政策金融公庫

飲食店の創業計画書とは?

創業計画書見本全体図

そもそも創業計画書とは?

創業計画書とは、新規事業を始める際に、その事業内容、経営計画、資金計画などをまとめた文書です。新規事業の成功を確実なものにするための青写真であり、これから始まるビジネスの道筋を具体的に示すものです。

飲食店創業計画書を作成する目的

飲食店の創業計画書を作成する目的は、大きく分けて以下の3つがあります。

  • 融資を受けるため:銀行や金融機関から資金を借り入れる際に、事業計画の具体性や実現可能性を示すために必要です。計画書の内容がしっかりとしていると、融資を受けやすくなります。
  • 自分自身の事業計画を明確化するため:創業計画書を作成することで、漠然とした夢や目標を具体的な数字やスケジュールに落とし込むことができます。自分自身の事業に対する理解を深め、将来へのビジョンを明確にできます。
  • 事業を成功させるため:創業計画書は、事業の進捗状況を把握し、必要があれば軌道修正を行うための重要なツールです。計画書に沿って事業を進めることで、目標達成に近づきやすくなります。

飲食店創業計画書は誰に向けて書くのか?

飲食店の創業計画書は、主に以下の3つの相手に伝えるためのものです。

  • 金融機関:融資を受けるために、事業計画の妥当性や収益性などを示します。
  • 投資家:出資を募る際に、事業の魅力や将来性をアピールします。
  • 自分自身:自分自身の事業計画を明確化し、事業の進捗状況を把握するために活用します。

これらの相手に、あなたの飲食店が成功するビジョンを明確に伝えられるよう、計画書を作成することが重要です。

飲食店の創業計画書を作成するメリット

飲食店の創業計画書を作成するメリット

飲食店の創業計画書を作成することで、様々なメリットが得られます。具体的なメリットを3つ紹介します。

融資を受けやすくなる

銀行や金融機関は、創業計画書の内容に基づいて、融資の可否を判断します。計画書の内容がしっかりとしていると、事業計画の具体性や実現可能性が高く評価され、融資を受けやすくなります。

目標を明確化できる

創業計画書を作成する過程で、自分自身の事業に対する目標やビジョンを明確化することができます。漠然としたイメージではなく、具体的な数字やスケジュールを立てることで、目標達成への道筋が見えてきます。

経営をシミュレーションできる

創業計画書には、売上目標、費用計画、資金繰り計画などが記載されます。これらの計画を立てることで、開業後の経営状況をシミュレーションすることができます。問題点や課題を事前に把握することで、開業後のリスクを軽減し、成功の可能性を高めることができます。

飲食店の創業計画書を作成前の重要な準備とは

飲食店の創業計画書を作成前の重要な準備とは

創業計画書の作成に取り掛かる前に、いくつか重要な準備があります。特に、コンセプトシートと損益計算書は、計画書全体の方向性を決める上で非常に重要です。これらの準備をしっかりとしておくことで、より具体的な、そして説得力のある創業計画書を作成することができます。

ここでは、これらの準備について詳しく解説していきます。

コンセプトシートを作る

コンセプトシートとは、飲食店の「骨組み」を明確に定義するものです。これから開業する飲食店がどのようなお店なのか、どんな客層をターゲットにするのか、どのような価値を提供したいのかなどを具体的に書き出します。

コンセプトシートを作成することで、お店の核となる部分を明確化し、計画書全体の統一感を出すことができます。あなたの飲食店のイメージが明確になり、計画書全体の構成や内容もより具体的に決まってきます。

飲食店専用のコンセプトシートの書き方をテンプレート付きで書き方事例を紹介しながら解説してる記事はこちら➤

損益計算書イメージを作る

損益計算書とは、一定期間における収益と費用を計算し、その差額である利益を明らかにする書類です。創業計画書では、開業後の1年間の損益計算書を作成し、収益目標や費用予測を具体的に示すことが重要です。

損益計算書を作成する前に、売上目標や費用項目を洗い出し、それぞれの金額を予測しておきましょう。この予測は、売上や客数、仕入れ価格、人件費などを考慮して行い、できるだけ現実的な数字を算出することが大切です。

飲食店専用の損益計算書の書き方をテンプレート付きで書き方事例を紹介しながら解説してる記事(日本一読まれてます)はこちら➤

飲食店の創業計画書の基本構成9ポイント 事例や記入例も紹介

いよいよ、創業計画書の作成に入ります。飲食店の創業計画書の基本的な構成は、以下の9つの項目です。項目ごとにご説明するとともに、具体例や記入例も紹介します。あなたの飲食店に合った内容で、計画書を作成してみてください。

➀創業の動機

創業計画書見本:創業の動機

飲食店を開業しようと思った理由、どのような思いでこの事業を始めようとしているのかを具体的に記述します。具体的なエピソードや、あなたの飲食店に対する熱い想いを表明することで、読み手の心を掴むことができます。

記入例

  • 3年前から、厚切り焼肉を食べられるお店を、○○駅近くに開業することが夢だった。
  • 現在の職場で、焼肉のタレから、肉のカット、サービス、経営ノウハウまで身につけることが出来た。
  • ○○駅の近くに、コンセプトに記載している、立地条件と一致した物件が見つかった。

創業の動機は、あなたの飲食店に対する情熱やビジョンを明確に示す重要な項目です。具体的なエピソードや想いを盛り込み、読み手の心を打つような文章を作成しましょう。

創業の動機のポイントとは?

  • 創業計画はいつからか?
  • どんなお店を開業したかったのか?
  • どんな場所に開業したかったのか?
  • どんな準備をしてきたか?
  • 物件はあるのか?

最初の質問「創業の動機」は、最も担当者が聞きたいことです。どれくらいの想いで創業したいのか?情熱と根拠を知りたいのです。

ここで、コンセプトシートを提出していれば、圧倒的に印象が変わります。

➁経営者の略歴等

創業計画書見本:経営者の略歴等

経営者の経歴、飲食店経営経験、スキル、資格などを簡潔に記述します。飲食店経営に携わった経験があれば、具体的な内容を盛り込み、あなたの経験や能力をアピールしましょう。飲食店経営経験がない場合は、過去の職務経験やスキルがどのように飲食店経営に活かせるのかを具体的に説明する必要があります。

記入例

  • 平成〇年〇月 ○○焼肉 入社 3年勤務
  • 平成〇年〇月から、○○店の店長代理として、経営戦略・店舗運営・商品開発・人材管理育成・数値管理・集客施策を任された。
  • 昨年対比の売上を5%ほど増加させることができた。
  • 過去の事業経験:事業を経営していたことはない。
  • 取得資格:特になし
  • 知的財産権等:特になし

経営者の略歴は、あなたの能力や経験をアピールする重要な項目です。嘘偽りのない内容を、簡潔に記述しましょう。

経営者の略歴等ポイント

  • 勤務期間はどれくらいか?
  • どんな勤務経験を得たか?
  • どんな実績を持っているのか?

ここでは、あなたの実績を聞かれます。
実際に書いたことも、詳しく深堀して聞いてきます。

質問内容例

  • 経営戦略とはどのような戦略をたてられたのですか?
  • 人材管理育成はどのようにされたのですか?
  • 集客施策はどのようなことをしたのですか?

しっかり答えられるように、準備しておきましょう。

また、過去に飲食店での勤務経験がなくてもOKです。
そこに負けない、過去の経験を記入すれば大丈夫です。

記入例:飲食店経験がない場合や少ない場合

  • 広告代理店で10年勤め、飲食店を応援する形で、様々な施策提案し、昨年を超える売上を作った店舗をお手伝いしました。
  • 建築業で、10年勤め、飲食店の外装・内装工事をしてきました。今では繁盛店の店構えを提案できるまでになりました。
  • ○○業で、取締役になり5年、経営スキルの本質を身につけ、昨年20%を超える売上をつくることができました。

実績も担当者は確認していますが、今いる業界で成功しているのにも関わらず、退職してまで飲食店を開業しようとしている覚悟
この「経営者としての覚悟」が融資審査で要になっています。

③取扱商品・サービス

創業計画書見本:取扱商品・サービス

あなたの飲食店で提供する商品やサービスを具体的に記述します。メニュー内容、価格帯、特徴などを分かりやすく説明しましょう。商品のこだわりや、他店との差別化ポイントを明確に示すことで、あなたの飲食店の魅力を効果的に伝えることができます。

記入例

  • 取扱商品・サービスの内容
    ・①【フード】赤身肉・ホルモン・ご飯・スープ・サラダ等(250~980円) (売上シェア75%)
    ・②【ドリンク】生ビール・レモンサワー・ハイボール等(380円~580円) (売上シェア25%)
  • セールポイント
    ・原価100%の赤身肉を看板に、圧倒的コストパフォーマンスで集客します。
    ・お客様との距離感が近い、活気と笑顔のサービスで、お客様に元気を配ります。
    ・最新WEB集客戦略で、新規集客をし、リピーターにする、満足度の高い営業にする。
  • 販売ターゲット・販売戦略
    ・男女比(8:2)、メインターゲット(平日:社会人 週末:地域のファミリー層)サブターゲット(○○〇大学、○○○大学の学生)
    ・社会人をメインターゲットにすることで、ドリンク比率を高め、フード原価と相殺して圧縮に努める。
    ・厚切り焼肉で集客し、認知されれば、ホルモンとドリンクを売る戦略をとります。
  • 競合・市場など企業を取り巻く状況
    ・専門性のある焼肉店は他の飲食業態より、市場価値が高くなってきている。(理由:煙のため家でなかなか食べられないため。)
    ・厚切り焼肉業態は、○○駅周辺では、競合がなく、差別化ができる。(薄切り商品も数点置く)

取扱商品・サービスは、あなたの飲食店の魅力を伝える重要な項目です。具体的なメニュー内容やこだわりを盛り込み、文章を作成しましょう。

取扱商品・サービスの内容のポイント

  • 主力商品はなんなのか?
  • 価格はどれくらいか?
  • 売上シェアはどれくらいか?

ここでは、どんな商品をどれくらいの単価で、販売するのかを聞かれます。売上シェアは正直適当でOKです。
また、ランチ営業をする場合は、ランチ内容と単価を記入します。

セールスポイントのポイントとは?

  • 何で集客するのか?
  • 他のお店との差別化はどこか?
  • 売れる仕組みは何か?

ここでは、担当者になるほどと思わせる、セールスポイントが必要です。
商品・サービス・環境など、売れる仕組みを記入しましょう。

販売ターゲット・販売戦略のポイント

  • 具体的なターゲット層は?
  • どんな販売戦略を考えているのか?

ここでは、具体的なターゲット層を記入しましょう。
どれだけ、ターゲットを明確に具現化しているか、聞かれます。

また、そのターゲットにする理由と、販売戦略を記入しましょう。

競合・市場など企業を取り巻く状況のポイント

  • 業界の市場などうか?
  • 近隣の競合店調査はしているのか?
  • 市場での自店舗の強みはどこか?

ここでは、業界や近隣の市場調査をきちんとしているのか、その市場の中で、戦えるのか?聞かれます。
市場と、自店舗の強みを理解して、記入しましょう。

➃取引先・取引関係等

創業計画書見本:取引先・取引関係等

仕入れ先や食材の産地、卸業者など、取引先に関する情報を記述します。信頼できる業者との取引関係をアピールすることで、商品の品質や安定供給に対する信頼性を高めることができます。

記入例

  • 販売先
    ・一般顧客(メイン:平日社会人・週末ファミリー サブ:学生) シェア100%
  • 仕入先
    ・○○精肉店(住所) シェア70% 掛取引割合100% 回収・支払い条件 末日〆翌月25日支払
    ・○○酒店(住所) シェア30% 掛取引割合100% 回収・支払い条件 末日〆翌月25日支払
  • 外注先
    ・特になし
  • 人件費の支払 末日〆翌10日支払

販売先のポイント

ここでは具体的な顧客を記入しましょう。

仕入先のポイント

細かく仕入先が分かれている場合は、主要な食品を仕入れる、2社に絞って記入してください。
ここでは、きちんと仕入先が決まっているのか、聞かれます。

創業はじめは、掛け売りをしてくれる業者も少ないかもしれません。
掛け売りが難しい場合は、未記入でOKです。

外注先のポイント

お弁当などを外注に、配達してもらう場合は、記入しましょう。

人件費の支払のポイント

人件費の支払いは、大きな経費です。
国金もどんな期日で支払うか、把握したい内容です。

⑤従業員

創業計画書見本:従業員

従業員の数、採用予定、従業員教育計画などを記述します。人材育成への取り組みや、従業員のモチベーション向上のための施策などを具体的に示すことで、計画書への信頼性が増します。将来的な従業員体制を明確にすることで、安定した事業運営への意欲を示すことができます。

記入例

  • 従業員
    ・常勤役員の人数 0人
    ・従業員数 10人 (うち家族従業員)0人 (うちパート従業員)9人

常勤役員の人数のポイント

  • 法人の場合は、記入しましょう。
    代表取締役の自分のみの場合は、1人。
  • 共同経営者として、役員がいる場合は、人数を記入しましょう。

従業員数の数のポイント

  • 個人事業主の場合は、自分を含まずに記入しましょう。
  • 社員が1名いる場合は、従業員数として数えますが、パート(バイト)従業員しては数えません。
    よって記入例は、従業員数10人、社員1人の、パート従業員9人の構成になります。
  • 家族の方が従業員の場合は、人数を記入しましょう。
  • パート(バイト)従業員は、予定の人数でOKです。

➅お借入の状況

創業計画書見本:お借入の状況

すでに借入している資金があれば、その金額、返済状況、借入先などを記述します。過去の借入状況を明らかにすることで、資金管理能力や返済能力を示すことができます。

記入例

  • お借入先名/お使いみち/お借入残高/年間返済額
    ○○銀行○○支店/車/50万円/36万円

お借入の状況のポイント

  • ここでは、お借入れ状況を、ご自身できちんと管理されているか?を聞かれます。
  • 国金は、申込者の個人の借入の状況を調べます。
  • 漏れがないように、残高が多い順に、記入しましょう。

⑦必要な資金と調達方法

創業計画書見本:必要な資金と調達方法

飲食店を開業するために必要な資金とその調達方法を具体的に記述します。

必要な資金には、店舗賃料、内装工事費、厨房設備費、仕入代金、運転資金などがあります。それぞれの項目を具体的に算出し、総額を明確にしましょう。

記入例

  • 設備資金/見積先/金額
    物件取得費/○○不動産/200万
    設備費(外装・内装・看板工事費)/○○施工会社/200万
    設備費(厨房機器)/○○厨房屋/140万
    設備費(食器・パソコン・その他備品)/80万
  • 運転資金/金額
    仕入/130万
    広告宣伝費/50万
  • 合計
    800万
  • 調達方法/金額
    自己資金/200万
    日本生活金融公庫/600万
  • 合計
    800万

設備資金のポイント

  • 物件取得費は近隣相場に比べて、適正か?
  • 見積がきちんと取れているか?
  • 創業資金の全体像が見えているか?

調達の方法のポイント

  • 自己資金をコツコツ貯めているのか?
  • 融資金額は妥当か?
  • 開業資金の合計と、調達資金の合計は一致しているか?

ここでは、開業資金と自己資金、融資額がきちんと計画されているか?を聞かれます。
見積を提出する必要があるので、業者様に早めに貰っておきましょう。

飲食店の開業資金・自己資金はどれくらい必要なのかを、詳しく説明した記事はこちら➤

現実的に、融資額は、自己資金の3倍程が限界です。
それ以上に融資額を受ける場合は、満額融資は難しいかもしれません。

その場合は、民間の金融機関等からの借り入れも、同時に検討しましょう。

⑧事業の見通し

創業計画書見本:事業の見通し

開業後の売上目標、利益目標、従業員数、店舗拡大計画などを記述します。具体的な目標設定と、それを達成するための戦略を明確に示すことで、事業の成長性と将来性をアピールすることができます。具体的な数字を盛り込むことで、計画書の信憑性が高まります。

記入例:創業当初/1年後又は軌道乗った後

  • 売上高/創業当初/1年後又は軌道乗った後
    230万/342万
  • 売上原価
    92万/137万
  • 人件費
    52万/67.4万
  • 家賃
    40万/40万
  • 支払利息
    1.25万/1.25万
  • その他
    30万/38万
  • 合計
    123.45万/146.65万
  • 利益
    14.55万/58.35万

記入例:創業当初の根拠

  • 売上高、売上原価(仕入高)、経費を計算された根拠をご記入ください。
    創業当初
    ①売上高 (平日22日間、週末8日間として計算)合計=230万
    平日(月~金):客単価2,500円×36席×0.8回転×22日=158.4万
    週末(土・日):客単価2,500円×36席×1回転×8日=72万
  • ②原価率 40%(焼肉業界の平均より少し高めに設定)
  • ③人件費
    社員25万 バイト27.2万 合計=52.2万
    (平日:2人×時給1,000円×労働時間4時間×22日=17.6万)
    (週末:3人×時給1,000円×労働時間4時間×8日=9.6万)
  • ④家賃 40万
  • ⑤支払利息(年率2.5%とする)
    600万×2.5%÷12か月=1.25万
  • ⑥その他
    光熱費10万、消耗品費6万、広告費10万、その他4万

記入例:軌道が乗った後の根拠

  • 軌道が乗った後
    ①売上高 合計=342万
    平日:客単価2,500円×36席×1回転×22日=198万
    週末:客単価2,500円×36席×2回転×8日=144万
  • ②原価率 40%
  • ③人件費
    社員25万 バイト42.4万 合計=67.4万
    (平日:3人×時給1,000円×労働時間4時間×22日=26.4万)
    (週末:4人×時給1,000円×労働時間5時間×8日=16万)
  • ④家賃、⑤支払利息 変わらず
  • ⑥その他
    光熱費15万、消耗品費9万、広告費10万、その他4万

※根拠の欄は小さすぎるので、別紙参照として、具体的な根拠と計算式が入った用紙を提出することは好印象になると思います。

事業の見通しのポイント

  • 売上と経費の根拠は、あるのか?
  • 売上は、過大になっていないか?
  • 経費は、過少になっていないか?
  • 利益は、赤字になっていないか?
  • 融資額に対して、返済できる計画か?

ここでは、現実的な数値を記入する必要があります。
少し難しいですが、詳しく説明しますので、一緒に記入していきましょう。

売上高の計算方法とは?

先に根拠から記入していきます。

記入例は、

  • 平日(月~金)22日間としていますが、金曜日は週末としてもOKです。
    つまり平日(月~木)18日間、週末(金・土)8日間、日曜日4日間とする、でもOKです。
  • 定休日がある場合は、何曜日を定休日とする、でもOKです。
  • ランチがある場合は、同様に細分化して記入しましょう。
  • 計算方法は、様々ありますが、
    「客単価」×「客席数」×「席回転率」×「日数」=「売上」
    で計算して、記入すればOKです。

売上原価の計算方法とは?

  • 原価仕入れは、原価率を根拠にしましょう。
  • 計算方法は、「売上」×「原価率」=「売上原価」
    で計算して、記入すればOKです。

原価率がわからない場合、業態ごとの目安を記入しておきます。

原価率一覧表

  • お弁当業態 35~40%
  • 日本料理業態 35%前後
  • ラーメン業態 32%前後
  • 居酒屋業態 32%前後
  • 焼肉業態 35~40%
  • 洋風業態 32%前後
  • ステーキ業態 35%前後
  • 中国料理業態 32%前後
  • 喫茶業態 20~25%前後

あくまで目安にしてください、経営戦略や都市圏、地方などで、原価率は大きく変わるため。

人件費の計算方法とは?

  • 社員は総支給額になります。
  • アルバイトの月の人件費の計算方法は、
    「シフトの人数」×「平均時給」×「1日の平均労働時間」×「日数」=「バイト人件費」
    で計算して、記入すればOKです。

家賃は、賃貸契約書通りでOK

自己物件の方は、ゼロと記入しましょう。

支払い利息の計算方法は?

  • 「融資額」×「年率2.5%」÷「12か月」=「支払利息」
    となります。
  • 年率に関しては、融資審査の際に決定するので、ぶっちゃけ適当でOKです。
    2.5%の数値を入れとけば、まず大丈夫です。

その他の経費の内訳は?

  • 光熱費、消耗品費、広告宣伝費ぐらいで、あとは、その他としてOKです。
    細かく言えば、警備保安費、求人広告費、修繕費等になります。
  • 光熱費は、売上の4~5%程。
  • 消耗品費は、売上の2~3%程。
  • 広告宣伝費は、売上の2~5%程。

開業時の割合は高めに設定しておきましょう。

利益は、初月赤字になると思います。
しかし、絶対に黒字で、計画書は提出しましょう。

赤字見込みの計画書では、出資する側としては、困惑してしまいます。

⑨自由記述欄

創業計画書見本:自由記述欄

上記以外の、あなたが伝えたい情報を記述する欄です。例えば、飲食店のこだわり、地域貢献への取り組み、今後の事業展開など、あなたの飲食店を魅力的にアピールする情報を記述します。自由記述欄は、あなたの飲食店の個性をアピールするチャンスです。あなたの熱い想いを、具体的な言葉で表現しましょう。

記入例

    飲食を開業したい、という想いから3年、様々な準備をしてきました。
    その想いに賛同してくれる仲間のためにも、事業を成功させます。
    ご融資の協力、宜しくお願い致します。

自由記述欄は、あなたの飲食店の魅力を伝えるための最後のチャンスです。あなたの想いを、具体的な言葉で表現し、読み手の心を掴みましょう。

日本金融公庫の融資獲得率を高めるために

日本金融公庫の融資獲得率を高めるために

飲食店の創業計画書を作成する上で、融資を受けることを目標としている方も多いでしょう。
特に日本政策金融公庫は、創業融資の利用率が高く、多くの飲食店オーナーが利用しています。日本金融公庫からの融資を受けるためには、審査を通過する必要があります。

審査では、事業計画の具体性や実現可能性などが重視されます。そのため、創業計画書の内容が非常に重要となります。
日本金融公庫からの融資を受けるために、計画書を作成する際に注意すべきポイントを3つ紹介します。

面談に対する準備や服装を整える

日本金融公庫では、創業計画書提出後に面談が行われることがあります。面談では、計画書の内容について説明を求められるだけでなく、あなたの事業に対する熱意や、経営者としての能力なども評価されます。

そのため、面談に備えてしっかりと準備しておくことが重要です。具体的には、計画書の内容を理解し、質問に答えられるようにしておくこと、また、身だしなみを整え、清潔感のある服装で臨むことが大切です。

想定する質問に対する解答を用意

面談では、計画書の内容に関する質問はもちろん、事業計画に対する疑問や、あなたの経営能力に関する質問などが投げかけられる可能性があります。

事前に想定される質問をリストアップし、具体的な回答を用意しておきましょう。また、質問への回答を通して、あなたの事業に対する熱意や、経営者としての能力をアピールする良い機会と考えて、自信を持って臨みましょう。

最後は自分の事業に対する熱意

日本金融公庫は、単に数字だけで判断するのではなく、あなたの事業に対する熱意や情熱も評価基準としています。

計画書の内容だけでなく、あなたの想いやビジョンを熱意を持って伝えることが、融資獲得に繋がる重要な要素となります。自信を持って、あなたの飲食店に対する熱い想いを語りましょう。

獲得率を高める追加資料とは?

おすすめの追加資料とは?

  • コンセプトシート
  • 年次計画書
  • 商品一覧表(メニュー表、作りかけでもOKです。)
  • 外観イメージ写真(ベンチマークのお店の写真でOKです。)

さらに、説得力を増す高度な資料とは?

  • 粗利ミックス表
  • 理論原価表
  • 年間販促表
  • FLコスト表
  • 具体的な貸借対照表

限りなく、獲得率を高めたい方は、是非当社にご相談ください。追加資料の作成のサポートや経営相談など幅広くサポートしております。

飲食店の創業計画書作成のよくある質問

飲食店の創業計画書作成のよくある質問

最後に、飲食店の創業計画書作成に関するよくある質問にお答えします。

創業計画書は自分で作成した方がいいの?

創業計画書は、自分で作成することもできますし、専門家に依頼することもできます。自分で作成する場合は、費用を抑えられますが、法的な要件を満たしていないと無効になる可能性があります。

専門家に依頼する場合は、費用がかかりますが、法的に有効な計画書を作成することができます。どちらの方法が適切かは、あなたの状況や予算によって判断する必要があります。
自分で作成する場合は、インターネットで公開されているテンプレートやサンプルなどを参考にしながら、作成してみましょう。

専門家に依頼する場合は、是非当社にご相談ください。個人開業向けの格安費用でサポートしております。費用面はご安心ください。

創業計画書の作成にはどれくらいの時間がかかるの?

創業計画書の作成には、内容や規模によって異なりますが、概ね1ヶ月程度は必要とされています。
特に、初めて作成する場合には、情報収集やデータ分析に時間がかかる場合があります。余裕を持って計画的に作成を進めましょう。

融資を断られる原因とは?

  • 自己資金が少ない。
  • 物件が決まっていない。
  • 消費者ローンからの借金が多い。
  • 過去の支払いが滞って、信用情報に問題がある。
  • 税金の未納、滞納がある。
  • 創業計画書に説得力がない。
  • 創業計画書に記入していることを質問しているのに答えられない。
  • 面談時の態度が悪い。

必ずお金の管理をきちんとしてから、申し込みしましょう。

まとめ|完璧な飲食店創業計画書を作成して、夢の実現に近づこう!

この記事では、飲食店の創業計画書の書き方を解説しました。この記事を参考にして、あなたの飲食店に合った完璧な創業計画書を作成し、夢の実現に近づきましょう!

飲食店開業は、決して簡単な道のりではありません。しかし、しっかりと計画を立て、準備を進めることで、成功の可能性は高まります。この記事が、あなたの飲食店開業の成功に役立てば幸いです。

個人店の開業を詳しくロードマップにしました!チェックリストをご用意して、開業までの道のりをサポートする記事となっております。
是非一度ご確認ください。










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