【初めての】小さい飲食店を開業する！【チェックシート完全ロードマップ】

飲食店を開業するには、多くの準備と手続きが必要です。資金調達、物件探し、メニュー開発など、考えることは山積みで、どこから手をつければいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、飲食店開業を成功に導くためのロードマップを、無料チェックシート付きで解説します。この記事は、飲食店開業のロードマップとなっております。ブックマークしていただいて、飲食店開業の夢をカタチにできれば幸いです！

\　初期費用5.5万円で高品質で満足度の高いホームページ　/

飲食店の開業マニュアルチェックシート【スケジュールに沿って2枚に分けています】

開業マニュアルチェックシート：PDFダウンロード

チェックシート①：開業1年～6か月前、開業6か月～3か月前、開業3か月～2か月前の３つの時期に分かれています。

チェックシート②：開業2か月～2週間前、開業2週間前、開業後の3つの時期に分かれています。

コンセプト設計・物件取得・融資・店舗デザイン・厨房・届出・業者・メニュー（商品）・求人・販促広告・営業準備

飲食店を開業するにあたって、やるべきことは多岐に渡ります。チェックシートに記載した項目以外にも、細かな業務はたくさんあります。しかし、チェックシートの内容を網羅的にこなしていけば、必ず開業できます。

コンセプト設計

コンセプトとは

飲食店における「コンセプト」とは、顧客にどのような価値を提供するのか、どのような体験をしてもらいたいのかを明確にしたものです。「おいしい料理を提供する」「くつろげる空間を提供する」といった抽象的なものではなく、「30代女性が仕事帰りに気軽に立ち寄れるワインバル」「こだわりの日本酒と旬の魚介を楽しめる隠れ家的な和食店」のように、ターゲット層、メニュー、価格帯、雰囲気などを具体的に表現する必要があります。

飲食店で経営陣として15年のプロが、コンセプトの作り方を解説した記事はこちら。

コンセプト必要性とメリット

明確なコンセプトを設定することで、以下のメリットがあります。

• 顧客ターゲットを絞り込むことができるため、効果的な集客や広告宣伝が可能になります。
• 差別化された店舗作りが可能になり、競合との競争に勝ち抜くことができます。
• 従業員が共通認識を持って働くことができ、サービスの質の向上につながります。
• 経営者自身が開業の目的や方向性を明確にでき、迷いがなくなります。

飲食店専用のコンセプトシートを活用

コンセプトを具体的にするために、以下の項目を盛り込んだ「コンセプトシート」を作成してみましょう。

これらの項目を埋めていくことで、飲食店のコンセプトが明確になっていきます。時間をかけて、しっかりと作成しましょう。

物件取得

コンセプトに合った物件とは

飲食店を開業する上で、物件選びは非常に重要です。なぜなら、立地条件によって、集客力や売上が大きく左右されるからです。そして、物件は「妥協」してはいけません。理想の物件が見つかるまで、根気強く探しましょう。

理想の物件を取得する方法とは

飲食店に適した物件を見つけるためには、不動産会社に問い合わせたり、物件情報サイトをチェックしたりする方法もありますが、より確実性が高いのは、飲食店専門の不動産会社に相談することです。飲食店専門の不動産会社は、飲食店の開業に関するノウハウが豊富で、条件に合った物件を紹介してくれるだけでなく、契約交渉や許認可取得のサポートなども行ってくれます。

こちらの記事で、理想の物件を取得するコツを解説してます！

物件取得は人脈にあり

また、信頼できる人脈を通じて情報収集することも重要です。知り合いの飲食店経営者に話を聞いたり、地域に密着した不動産会社に相談したりすることで、優良物件の情報を得られる可能性があります。

開業資金・自己資金はどれくらい必要か

開業資金はどれくらい必要？

飲食店の開業には、一般的に数百万円から数千万円の資金が必要となります。 居抜き物件を選択したり、店舗規模を小さくしたりすることで、開業資金を抑えることも可能です。 無駄なコストを削減し、資金計画をしっかりと立てるようにしましょう。

運転資金とは？

開業資金とは別に、事業を円滑に進めるために必要な運転資金も確保しておく必要があります。 運転資金は、少なくとも3か月から半年分の事業費用を目安に準備しておきましょう。

融資・資金調達方法

自己資金だけでは不足する場合は、金融機関からの融資も検討する必要があります。 融資を受けるためには、事業計画書の作成が必須です。 事業計画書は、金融機関に対して、事業内容や将来性をアピールするための重要な資料となります。 具体的に、分かりやすく作成することが重要です。
飲食店の開業資金や自己資金、資金調達方法を詳しく解説している記事はこちら。

融資獲得率を上げる方法とは

創業計画書の完成度

創業計画書は、あなたの飲食店に対する熱意やビジョンを伝えるための重要なツールです。ただ単に数字を並べるのではなく、なぜこの飲食店を開業したいのか、どのようなお客様に喜んでもらいたいのか、といった想いを込めて書きましょう。

想いの強さが、金融機関の心を動かすこともあります。完成度の高い計画書を作成することで、融資担当者に好印象を与えることができます。

飲食店の損益計算書の作り方を解説している記事はこちら。

面談での創業計画書の内容の理解度

融資の面談では、創業計画書の内容について深く掘り下げて質問されます。 質問に対して、自信を持って、明確に答えることが重要です。 曖昧な回答や、準備不足な印象を与えてしまうと、融資担当者の心象を悪くしてしまう可能性があります。

面談前に、想定される質問と回答を事前に準備しておきましょう。 また、熱意を持って、誠実に対応することで、融資担当者の信頼を得ることができます。

日本政策金融から1,000万の借入を成功させたプロが解説！創業計画書の書き方や面談の質問内容やポイントを丁寧に解説した記事がこちら➤

創業・事業に対する情熱

金融機関は、単に事業計画だけでなく、あなたの人物や情熱も評価しています。 自分の言葉で、熱意を込めて伝えることが重要です。 言葉だけでなく、表情や態度からも、熱意が伝わるように意識しましょう。

店舗デザインとは

コンセプトが潜在顧客に伝わりやすい外装（看板）

店舗デザインは、飲食店のコンセプトを体現する重要な要素の一つです。 特に、外装は、顧客が最初に目にする部分であり、店の第一印象を左右します。 ターゲット層に響くような、魅力的な外装デザインにしましょう。 例えば、ターゲット層が若者であれば、スタイリッシュで目を引くデザインが効果的ですし、ファミリー層であれば、温かみがあり入りやすいデザインが好まれやすいでしょう。

コンセプトに基づいた内装

内装は、顧客が飲食を楽しむ空間であり、居心地の良さが求められます。 コンセプトに合った内装にすることで、顧客満足度を高め、リピーター獲得につなげることができます。 例えば、落ち着いた雰囲気のカフェであれば、木目調の家具や間接照明を使用したり、高級レストランであれば、重厚感のあるインテリアやテーブルセッティングにこだわったりするなど、コンセプトに合わせた空間作りが重要です。

導線が計算されたレイアウト

また、テーブルや椅子の配置などのレイアウトも、顧客の動線を考慮して設計する必要があります。 顧客が快適に過ごせるだけでなく、従業員の作業効率も考慮したレイアウトにすることが大切です。 例えば、客席間のスペースを十分に確保したり、厨房から客席への料理の提供がスムーズに行えるように動線を工夫したりするなど、細部まで気を配るようにしましょう。

開業に必要な資格と届け出とは

必要な資格２つ

必要な届け出５つ

業者選定

飲食店の関わる業者とは

飲食店を開業するには、様々な業者と取引を行う必要があります。 主な業者としては、食材卸売業者、酒類販売業者、厨房機器販売業者、食器販売業者、内装業者、印刷業者、広告代理店などです。 これらの業者との信頼関係を築き、円滑な取引を行うことが、飲食店の経営を成功させる上で重要になります。

リスト化する

業者選定を行う際には、複数の業者を比較検討することが重要です。 業者によって、価格やサービス内容が異なるため、事前にしっかりと情報収集を行いましょう。 また、業者との相性も重要です。 相性の良い業者と取引することで、コミュニケーションが円滑に進み、トラブルを未然に防ぐことができます。

食材仕入れは、付き合いで価格がかなり違う

食材仕入れは、飲食店の原価に大きく影響するため、慎重に業者を選定する必要があります。 価格だけでなく、品質や鮮度、配送体制なども考慮することが重要です。 また、複数の業者と取引することで、価格交渉を有利に進めたり、リスク分散を図ったりすることも可能です。

ネット通販も選択肢

近年では、食材や飲料をインターネットで購入できるサービスも増えてきました。 インターネットで購入するメリットは、価格が安いこと、24時間いつでも注文できること、配送が便利なことが挙げられます。 一方、デメリットとしては、実際に商品を確認できないこと、送料が発生することが挙げられます。 メリットとデメリットを比較検討し、自店にとって最適な方法で仕入れるようにしましょう。

メニュー（商品開発）

メインメニュー（集客商品）とは

飲食店のメニュー開発は、顧客満足度を高め、売上を向上させる上で非常に重要です。 メニュー開発を行う際には、ターゲット層のニーズを分析し、競合店との差別化を意識することが重要です。 また、食材の原価率や調理時間を考慮し、収益性を確保することも重要です。

飲食店にとって、看板メニューとなる商品を開発することは、長期的な成功に不可欠です。 看板メニューは、お客様を惹きつけ、リピーターになってもらうための重要な要素となります。 看板メニューを開発する際には、お店のコンセプトやターゲット顧客を考慮し、他の店では味わえない独自性や魅力を打ち出すようにしましょう。

サイドメニュー（儲け商品）とは

サイドメニューは、顧客単価を向上させるために重要な役割を果たします。 メインメニューだけでは物足りなさを感じさせないよう、魅力的なサイドメニューを開発することが大切です。 また、サイドメニューは、比較的原価率を抑えられるため、利益率の高い商品と言えるでしょう。

利益率の高いサイドメニューを開発することで、飲食店の収益向上に貢献することができます。 利益率の高いサイドメニューを開発するには、原価管理を徹底することが重要です。

粗利ミックスを考える

粗利ミックスとは、売上全体における粗利益の高い商品と低い商品の販売比率を調整することを指します。 粗利ミックスを意識することで、売上全体の粗利益率を高め、収益を改善することができます。
飲食店では、一般的に、ドリンクメニューは料理メニューに比べて粗利益率が高いため、ドリンクメニューの販売比率を高めることで、粗利ミックスの改善を図ることができます。

求人募集

何人で営業を回すのか

飲食店の求人募集を行う際には、適切な人数の従業員を確保することが重要です。 人手不足は、サービスの質の低下や従業員の負担増加につながり、最悪の場合、閉店に追い込まれてしまうこともあります。 一方で、従業員が多すぎると、人件費がかさみ、利益を圧迫してしまう可能性があります。 適切な人数の従業員を確保するために、以下の要素を考慮する必要があります。

• 店舗の規模や席数
• 営業時間
• メニュー数
• サービス内容

地域の最低時給は？どこ求人媒体がコスパが良いのか？探す

求人募集を行う際には、求人広告費などのコストを抑えることが重要です。 近年では、インターネットの求人サイトやSNSなどを活用することで、低コストで効果的な求人募集を行うことができます。 また、ハローワークなどの公的機関のサービスを利用するのも良いでしょう。
さらに、従業員の定着率を高めることも、採用コストを抑える上で重要です。 従業員の定着率を高めるためには、労働環境の改善やスキルアップの機会の提供などに取り組む必要があります。

メニュー数が増えると、人件費が上がる？

メニュー数が多いと、その分、調理や仕込みに時間がかかります。 そのため、従業員を増やすか、残業時間を増やす必要が出てくるため、人件費が増加する傾向があります。 また、メニュー数が多いと、食材のロスも増える傾向があります。
食材のロスが増えると、原価率が上昇し、利益を圧迫するため、メニュー数を絞り込むことで、人件費や食材ロスを抑え、利益率を向上させることができます。

販促計画

SNSの活用方法とは？

飲食店の販促活動は、新規顧客の獲得やリピーターの増加のために非常に重要です。 近年では、インターネットやスマートフォンが普及し、従来のチラシ配りや新聞折込広告などの効果が薄れている傾向があります。
そのため、SNSやグルメサイトなどを活用した、費用対効果の高い販促活動が重要となってきています。 例えば、Instagramでお店の情報を発信したり、Facebookでクーポンを発行したりするなど、様々な方法があります。

ホームページは必要？

ホームページは、お店の情報を発信するだけでなく、オンライン予約やテイクアウト注文などの機能を設けることで、顧客の利便性を向上させることができます。 また、ホームページにアクセス解析ツールを導入することで、顧客の行動を分析し、より効果的な販促活動につなげることができます。
さらに、ホームページは、SEO対策を施すことで、検索エンジンからの集客も見込めます。 SEO対策とは、特定のキーワードで検索した際に、自社のホームページを上位表示させるための施策です。

飲食店にホームページは必要なの？そんな疑問や、制作のメリットを解説した記事はこちら➤

費用対効果の意味は？

販促活動を行う際には、費用対効果を意識することが重要です。 費用対効果とは、かけた費用に対して、どの程度の効果が得られたかを表す指標です。 例えば、チラシを1,000枚配って、10人の新規顧客を獲得できた場合、費用対効果は10%となります。
費用対効果の高い販促活動を行うためには、ターゲット層を明確にすること、効果測定を定期的に行うことが重要です。

営業準備

ハウスルールを作成

飲食店を開業する前に、円滑な営業を行うために、以下の営業準備をしておく必要があります。

• 従業員の役割分担、接客マニュアル、クレーム対応などをまとめたハウスルールを作成することで、従業員が安心して働くことができ、質の高いサービス提供につながります。
• 開店前に、従業員に対して、接客や調理、衛生管理などの研修を行い、スムーズな営業開始を目指します。
• 厨房機器や食器、備品などが問題なく動作することを確認し、必要があれば、修理や交換などの対応を行います。

研修教育計画

飲食店の従業員教育は、お客様満足度を高め、お店のファンになってもらうために非常に重要です。 特に、接客は、お店の印象を大きく左右する要素の一つであるため、丁寧な言葉遣いや笑顔、お客様への気配りなどを従業員に徹底して教育する必要があります。
また、調理についても、レシピの正確な理解や衛生管理、盛り付けの美しさなどを指導することで、高品質な料理を提供できるようにします。 さらに、クレーム対応についても、適切な対応を教育することで、お客様とのトラブルを最小限に抑えることができます。

設備工事計画

飲食店の設備工事は、お店のコンセプトやメニュー、規模などに合わせて、適切な設備を導入することが重要です。 厨房設備は、調理の効率性や衛生面に大きく影響するため、特に重要です。 また、空調設備や給排水設備なども、快適な飲食空間を提供するために欠かせません。
設備工事を行う際には、信頼できる業者を選定し、予算内で計画的に進めるようにしましょう。

飲食店開業後の経営を成功させるために

売上管理とコスト削減

飲食店を開業したら、売上を最大化し、利益を確保するために、日々努力を重ねることが重要です。 顧客満足度を高めることで、リピーターの増加や口コミによる新規顧客の獲得が期待できます。
また、売上管理を徹底することで、無駄なコストを削減し、利益率を向上させることができます。

マニュアルの作成

飲食店において、マニュアルの作成は、業務の標準化、効率化、人材育成などを目的として行われます。 マニュアルを作成することで、従業員は、いつでもどこでも、一定の品質で業務を遂行することができ、新人教育の効率化にもつながります。 また、業務の標準化は、業務の効率化、生産性向上にも貢献し、人為的なミスを防止することができます。

アルバイトの評価シートの作り方やスタッフ面談のやり方などを解説している記事はこちら。

性格別のアルバイトスタッフ教育のコツを解説している記事はこちら。

個人経営でも使える飲食店コンサルに相談

飲食店コンサルタントは、豊富な知識と経験をもとに、飲食店の経営課題を解決に導く専門家です。 集客アップ、売上向上、コスト削減、人材育成など、飲食店経営におけるあらゆる問題に対して、具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。
飲食店経営に行き詰まった時や、新しいことに挑戦する際には、AtoZ Design飲食店コンサルタントに相談してみるのも良いでしょう。

飲食店開業に関するよくある質問

まとめ｜飲食店開業は夢を実現する第一歩！

飲食店を開業することは、決して容易なことではありません。しかし、成功すれば、大きな喜びと達成感を味わえます。この記事を参考にして、飲食店開業という夢を実現しましょう！

格安ホームページ制作や飲食店コンサルを依頼の必要な方はAtoZ Designでお気軽にご相談ください。